リフォームの見積もりに出てくる【諸経費】とは?

      2016/09/22

諸経費とは?

諸経費とは?
諸経費とは一般管理費のこと。一般管理費とは、現場の管理費とは別に「事務所の管理や営業活動で必要な費用」のこと。

どうも、元住宅営業のナツダです。

今回は、リフォーム工事の見積もりに出てくる諸経費の意味について詳しく解説したいと思います。

リフォームの見積もりに出てくる諸経費とは?

さて、リフォームやリノベーションで施工会社からもらった見積金額を見ると、最後の方に一行「諸経費」という言葉が出てきて「なんだ、これ?」となることがあります。

施主からすると「意味の分からない項目で余分に利益取ってないか?」と疑いたくなるわけですが、営業マンに「諸経費ってなんですか?」と聞いてもまともな答えが返ってきません。当然、さらに不信がつのります。

これ、建築業界の「あるある」なんですが、ちゃんと説明できない営業マンが悪いです。

諸経費は必要な項目なのですが、確かにこの項目を悪用して儲けようとする会社もあります。施主としては、予防策として諸経費の相場を知っておくほうが安全ですね。

リフォーム・リノベーション工事費の内訳と諸経費

リフォーム工事の諸経費を詳しく知る前に、まず工事費用の内訳をみてみましょう。

工事費 工事原価 職人の人件費 職人に支払う人件費(手間賃)
材料費 工事に必要な材料の費用
現場管理費 人件費 現場監督の人件費
租税公課 印紙代、証紙代、固定資産税、自動車税など
保険料 工事保険、火災保険、賠償責任保険など
図面作製費 図面作製が必要で設計士に外注した場合
通信費 携帯電話、FAX、郵送など
旅費交通費 ガソリン代、パーキング台など
現場対策費 挨拶回り粗品、近隣トラブルの対策費など
その他 式典費用、その他上記に属さないもの
一般管理費 諸経費 事務所管理や営業・販売活動に必要な費用

上の表のように、建築工事をしようと思うといろいろな費用がかかります。

私も建築業界に入るまでは「工事費=材料費」ぐらいの認識しかありませんでした。すぐに「工事費=材料費+人件費」ぐらいまでは気づきましたが、その他の費用は見積書を作るようになってから覚えました。

  • X 工事費 = 材料費
  • X 工事費 = 材料費 + 人件費
  • 工事費 = 工事原価 + 現場管理費 + 一般管理費(諸経費)

この「工事費」に施工会社の利益を載せたものが「リーフォーム代金」になるわけです。

リフォーム・リノベーション工事費の諸経費の内訳

さて、本題の「諸経費」の正体を説明します。

上の表で見ていただくとわかるとおり、諸経費の正体は「一般管理費」です。一般管理費とは、現場の管理費とは別に「事務所の管理や営業活動で必要な費用」のことです。

内訳をみてみましょう。

諸経費 人件費 営業マンや事務員など
事務用品費 消耗品、事務用品、書籍・資料など
通信費 電話、インターネット、郵送など
交通費 ガソリン代、運賃、乗車券など
水道光熱費 水道代、ガス代、電気代など
技術関連費 技術研究、開発費、調査費など
減価償却費 建物、車両、機械など
租税公課 固定資産税、同路占有料など
保険料 事務所の火災保険など
契約保証費 契約の保証費用など
広告宣伝費 ショールーム、広告、コマーシャルなど
その他 雑費、諸団体所属費、その他上記に属さない費用

リフォーム会社をしようと思うと、かなり諸経費がかかります。諸経費は、会社規模が大きくなればなるほどたくさん必要です。

見積書に書く「諸経費」に関しては、各社で考え方がバラバラです。諸経費の項目は作らず、工事の項目に散らして入れ込む会社もあります。

諸経費の項目があるA社のキッチン交換の見積書

旧キッチン解体・処分 40,000円
大工工事 20,000円
LIXILキッチン 400,000円
ガス工事 25,000円
水道工事 20,000円
電気工事 15,000円
諸経費 52,000円
合計 572,000円

諸経費の項目がないB社のキッチン交換の見積書

旧キッチン解体・処分 44,000円
大工工事 22,000円
LIXILキッチン 440,000円
ガス工事 27,500円
水道工事 22,000円
電気工事 16,500円
合計 572,000円

上の例だと、諸経費の項目があるなしに関わらず合計金額は同じです。B社の見積書だと「諸経費って何?」と突っ込まれないメリットがありますが、工事ひとつひとつが高い印象を与えるデメリットもあります。

また、現場管理費の一部を工事費から外して諸経費にしているところもあります。たとえば「工事材料の運送費」を諸経費としている会社はよく見かけます。

リフォーム・リノベーション工事諸経費の相場

諸経費は工事1件ごとに出しにくい項目もあるので、各社全体のバランスや経験則で割合計算をして算出することが多いです。

では、諸経費の相場っていくらぐらいなのでしょうか?

諸経費は、目安として「見積金額の10%~15%」ぐらいの割合にしている会社が多いようです。しかし、先ほど書いたとおり会社規模やどこまで諸経費と考えるかによって変わってくるので、一概に「諸経費が高いから工事費が高い」とは言えません。

リフォームやリノベーション工事の見積もりでは全体の金額を見ることが大事ですが、諸経費が8%以下や30%以上は「少しおかしい?」と考えてしっかり説明を受けた方が安全です。

ちなみに、チラシやパンフレットに書かれている金額は「材料費だけ」とか「材料費+職人手間賃」というものもありますので、ちゃんと見積もりをもらって諸経費まで確認してから契約しましょう。

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